「オーバー・ザ・ガーデンウォール」

「オーバー・ザ・ガーデンウォール」放送開始記念!主演・浪川大輔さんにインタビュー!

2014年11月に本国アメリカで放送後圧倒的な反響を呼び、第67回エミー賞アニメーション部門を受賞した話題作「オーバー・ザ・ガーデンウォール」が独占日本初放送で登場!今回は、主人公ワート役を演じている浪川大輔さんにお話しを伺いました!

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今回演じる“ワート”の役とイライジャ・ウッドの声について

実写ではイライジャ・ウッドの演技からヒントを得ていますけれど、これは作品自体を楽しんでもらうことが大切なので“ワート”というキャラクターから沢山のヒントを得ました。

もちろん、イライジャ・ウッドが演じているということも大切にしたいので、そこは尊敬しつつキャラクターを作っていきました。その他、結構明るいコメディ要素もあるので、暗くならないようにも意識はしました。

個人的には、イライジャ・ウッドがオリジナル版の声を当てているということは、とても安心感があります。

歌のシーンが多いですね。

すごくこだわって作られているので、見所のひとつです!

ワートは、酒場で周りにうながされて歌ったり、弟のグレッグと一緒に歌うシーンもあります。
他のキャラクターたちも、歌のシーンがたくさん登場します。メロディがあるのか、無いのか、耳で聞いて感覚で歌う場合もあるんですけど、実際音符がなくて、セリフなのか、歌なのかという感じで…。

事前の練習はもちろん、収録の際、ディレクターと相談しながら作っていくんですが、オリジナルの歌を日本語にすることは、吹替をすることとも違う部分があって、とても難しいですね。世界観の違いというか・・・。

演じるワートについて教えてください。

“名もなき森”に迷い込んだ兄弟の、お兄ちゃんなんですが、とても優しくて、日本でいうと“いい人だね”って言われるタイプですね。自分の殻に閉じこもりがちの高校生という設定ですが、弟にこれでもかと言うくらい振り回されるんです(笑)。もし今の時代にいたら一番最初に騙されてしまうタイプかもしれないです。でも、自分の意見をちゃんと言う一面もありますよ。

ご自身の高校生のときと重なるところはありますか?

僕が高校生のときは、年相応にわがままな感じだったと思いますが…(笑)。
ワートは頑張りやさんでとてもいいやつ。他人に頼まれたことを断れない人で、そういう意味ではちょっと自分と違いますね(笑)。

弟のグレッグはどのような性格ですか?

グレッグは、大体クラスに一人はいるやんちゃなタイプ。このまま大人になったら大変です(笑)。とにかく好奇心旺盛で、そんな弟の思いを、ワートはどうにかしてあげようとするのですが…。
サラリーマンに例えると、ワートは課長にまではなれるタイプで、グレッグはサラリーマンにもなれないですね…(笑)。

作品はショート・シリーズですが、つなぐとひとつのストーリーになっているんですよね?

全編通して全体的にとても繊細なお話がつながっています。他の登場キャラクターたち、ベアトリスという青い鳥や、木こりたちが、それぞれ背負っているものや背景が面白いです。
それから、ナレーターが結構重要な役どころで、説明しながら突然歌い始めたりして斬新です(笑)。

ふたりの成長物語が描かれるんでしょうか?

そこがこの作品のシュールなところですが、(“名もなき森”という)場所も時間の感覚もわからない世界で、経験を通して彼らが何かを成し遂げるというストーリーではないんですよね。そこも面白いところだと思います。

視聴者の皆様へメッセージをお願いします。

日頃、あまりアニメに慣れ親しんでいない方でも “迷子”や“家に帰る”など、子供が見ても分りやすい設定なので見やすいですし、大人はその深いストーリーを楽しんでいただけると思います。映画やアニメに詳しい方は、キャストやスタッフにも注目していただくと、また面白いと思いますよ。

ご覧いただくと、必ず何かの感情が生まれる作品だと思います。僕自身がそうでしたが、ちょっとした気づきとか、何だったのこれ?とか、気づきが多い作品です。 “今年一番面白い作品だ”と言ってくださる方も多い作品なので、ぜひお気軽にご覧になってください!

(*このインタビューは2015年12月に行われました。)

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「オーバー・ザ・ガーデンウォール」

少し気弱で優しい兄・ワートと、無邪気な弟・グレッグが知らずに迷い込んだ「名もなき森」で繰り広げる奇妙な冒険を、ビクトリア朝の絵葉書を思わせるような繊細な美術と、20世紀初期の音楽が彩り描きます。主人公・ワートの声を担当するイライジャ・ウッドはじめ、クリストファー・ロイドや、メラニー・リンスキーなど豪華キャストが魅せる演技はもちろん、劇中多数登場する楽曲パートも見所のひとつ。 また、本作の監督はカートゥーンの人気シリーズ「アドベンチャー・タイム」でクリエイティブ・ディレクターであるパトリック・マクヘイルが務めており、彼が作り出す、どこか怖く、けれど優しい世界観の中に散りばめられたストーリーの数々をゆったりとご覧下さい。

【あらすじ】 知らないうちに霧が立ち込める森に迷い込んだ少し気弱で優しい兄・ワートと、無邪気な弟のグレッグ。 謎に包まれたその場所は「名もなき森」。森で出会った木こりの話によれば、この森には恐ろしいビーストがさまよっているという。 ふたりの旅を通じて、ずっと忘れ去られていた名もなき物語が解き明かされていく・・・。

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