今回ミュージカルっぽいんですよ。本編にあまり出ないキャラクターもたくさん出て。そしてどんどん回を追うごとに高木くんの・・・。
私の負担が大きくなっていく(笑)かなりダフィーは歌ってますね。
アメリカ人って、歌とかショーが好きなんだなって感じますね。
そうそう、根本的に作り方が全然ちがいますね。
ショーとコメディに徹して、涙はいらない。
ほんとに、そんな感じですね。そういうのを作らせたら抜群にうまい!
歌でキャラクターの特徴も出してる。
そう、僕メキシカンソングっぽいもん。“巻き舌”で デュリリイ~~ヤ~。
もちろんしましたよ!大変なんですから(笑)
台本をもらった時点で、「今回歌があるな」とまず心構えをしますね。
で、譜面をにらめっこして・・・僕はキーボードを使って覚える感じですね。
僕も同じ感じですね。
日本語歌のガイドもあるんだよね。
僕は譜面が読めないので、歌詞を打ち直して、記号を付けるんですよ。
自分なりの記号があるんだよね。
あ~、連符ならこれ、みたいな。人の台本や譜面て面白いですよね。あれなんのマーク!?みたいなのもあってそれぞれで。
僕、誰か台本で「たらこ」って書いてあって、なんだと思ったら3連符を「たらこ」って。
あ~~~(笑)
音楽のクオリティが高いですね。非常に高い。
決してつなぎではない。歌の部分だけ集めて30分観ても、相当楽しいと思いますよ。でもやっぱり、話の内容が面白いですね。
大人っぽいよね。やっぱり。
うん、大人っぽい。
今、日本の作品ではこういうのないよね。作れなくなってるのかな。
物語の基本は日常生活なんです。そこにおかしなキャラがいて、キャラが日常生活を送っているだけなんだけど、それが面白い。エピソード一つ一つがよくできて面白い。
日本のアニメーションは設定が変わってるんですよ。「変身もの」だったり、「戦いもの」だったり、日常生活を描く事は少ないんです。
「ルーニー~」は日常生活なのに、すごくブッ飛んでる感じが出せているのが魅力だよね。
そう、まさにヒューマンドラマですよ。
「うさぎ」ってあだ名の人がいるみたいな感じ。動物の特徴も性格に加味されてるのが面白いよね。
ポーキーはそれが分かりやすくて、ちょっとのろまなブタさんだけど、優しくて・・・可愛くて、だまされやすくて・・・キャラクターづくりが面白い。
そうそう。
そうなんだよ。だから俺はダフィーの理論がもう・・・。
ダフィー理論はすごいよね。
口じゃ負けないですからね。
ごめんが言えないヤツだよね。
「ごめんなソイ!」とか言いますからね(笑)
「ごめんくさい」とかね。
うさぎはずっと口を動かしてるしね。
そうそう(笑)
独特ですよね。
最初にオーディションを受けるにあたって、マニュアルのようなものがあったんです。キャラクターの性格や喋り方が独特なので。
たとえばバッグスだと「ざじずぜぞ」が「だでぃでゅでど」になる「にんじん」が「にんでぃん」になったり。あと、なぜか顔の片側をつかって喋りなさい、という指定があるんですね。でも、あんまり変わんないときは)こっそり普通にやってたりすることもある(笑)
変わんない時は大丈夫(笑)
一番、大変なのはやっぱりダフィー。
ダフィー・ダックの場合は、絵でもそうなんですが、よく舌をだして喋ってるんですよね。
英語の「TH」の発音だよね。
日本語になおした時には「さしすせそ」。それを「舌を横にだして」音を出すという・・・。
シルベスターもそういうのがあるんですよ。「舌を前にだす」という指定があるんです。
ただ、僕も(山口さんと同じく)見えてないとこでは前に出してますけど(笑)
ダフィーの「さしすせそ」は絵でもとても分かりやすいんです。だからとても気は遣いますね。
翻訳も絵に合わせてとてもうまく作られています。
でも、みなさんそれぞれ大変な部分がありますよね。ポーキーなんかも・・・。
ポーキーの場合は言いよどむというか・・・。
そうそう。
俺は楽なんだよ。
そうなんですか?大変そうかなと・・・。
言いよどんだままNGになって戻って来れなくなるという・・・(笑)
そうそう(笑)あわわわ・・・って。
スピーディ・ゴンザレスはメキシカンな感じ。「なんとかだ~よ~」って言ってるうちに、なんだか東北なまりみたいになっちゃう(笑)
(笑)
聞いてる方に分かるように、標準語で話して、ほかの部分でメキシカンな感じを出すのは難しいところですね。ほかの方もそれぞれ面白いですよ。
英語版だとバッグスとダフィーは同じ方が声を担当していたりするから、極端に特徴をつけてるのかもしれませんね。
楽しいですよ!ゲラゲラ笑いながらやってますよ(笑)
なんだろう、もうダフィーが可愛いなぁと・・・。
メインキャストがベテランの方が占めているので、安定感はありますよね。新人の方がいらしたときは緊張されているのを感じますね(笑)。あと、それぞれがアドリブを言ったり・・・。
龍田さんですよ!違うキャラクターのポーキーが見られます(笑)
キャラクターに安定感があること。長く愛され続けているので、キャラクターの性格、見た目を含め視聴者の方は分かっていると思うし、そのキャラクターすべてが愛されていると思うんです。
僕らは、声を入れる側ですが、そのキャラクターから声が出ているということは本当に声優冥利に尽きるな、と思いますね。
例えば、結構きわどい設定があっても、あくまでもポジティブな表現で、カラッとすることで笑い飛ばせるような演出かな。
ウィット、ユーモアがあるっていうことだよね。だから子供から大人までが観て楽しめる!舞台がカリフォルニアっていうのも、そういう部分を描くのにいいのかなと思いますね。ニューヨークなら都会的すぎてこうはいかないよね。
そうですね(笑)
やったりやられたり。
どんなことがあっても、次の日けろっとしてる。
立ち直り早いよね。
みんな、B型だと思う!!アメリカの人はB型多いらしいし!
なら、僕B型だから合ってるんですね、きっと(笑)
家族揃って観られて、エンターテイメントって本当にいいですよ、と言える番組です。ぜひ観てください!
この濃い中身を、存分に楽しんで観てください。そして、また昔の「バッグス・バニー・ショー」シリーズも見ていただけると嬉しいです。そして、シリーズがどんどん続くように、応援してください!!